東日本大震災の記録と記憶

宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館の巡回展として、今回、名古屋市民ギャラリー栄で開かれていた「東日本大震災の記録と記憶〜気仙沼市からの教訓」へ行ってきました。展示会では、たくさんの悲惨な被災した当時の写真とその写真を撮影された調査員の方の説明やそのときの想いが丁寧に添えられていて、一つ一つ見入ってしまい、気がつくと1時間は経っていました。
気仙沼市では津波のみならず火災による被害も大きく、その原因は、原油タンクが津波によって流され、漏れた原油に漂流ゴミが芯になって街全体が炎に包まれ続けたようです。想定外の大津波だったのでタンクが流されても仕方がなかった、で済ますことはできません。設置者は絶対に流されないよう固定して設置すべきだったのです。
「私たちは、復興して以前のように幸せになる権利もあるが、この教訓を次の世代に伝えていく責任もある」と被災者のメッセージボードに書かれていました。この展示会を見たメンバーも、「あの当時のことを思い出して胸が辛くなった」「多くの人がこの展覧会に来るべき」「自然の力はすごいね」「防災グッズ、何が準備してる?」など、話題になっていました。名古屋ではまだ11月11日まで開催されていますので、興味がある方はぜひ一度足を運んでみるといいと思います。